なぜ私は「化学アレルギー」だったのに、アロマの化学を教えるまでになったのか

こんにちは!
書籍「すぐ使えるアロマの化学」著者のAromaTime川口三枝子です。植物の生命力を、精油の『化学』を知れば、アロマテラピーはもっと安全で、もっと効果的になる根拠の視点から、あなたと、あなたのたいせつな人の毎日を支えるアロマテラピーの情報をお届けしています。
さて、今日は少し、私の個人的な話をさせてください。
「川口先生は、化学が得意だから、本まで書けるんですよね?」
講座の受講生さんから、時々そんな風に言われることがあります。とっても嬉しいお言葉なのですが、実は…その度に、心の中で「いえいえ、とんでもない!」と激しく首を横に振っているんです(笑)
何を隠そう、この私、もともと「化学」と聞くだけで蕁麻疹が出そうなくらい、大の苦手だったんです!
学生時代の化学式なんて、まるで宇宙人の暗号のようでしたし、大人になってからも、難しい専門用語が並んでいるのを見るだけで、そっとページを閉じてしまうタイプでした。
あなたも、そんな経験はありませんか?
この記事では、そんな「化学アレルギー」だった私が、なぜ今、アロマの化学を教えるまでになったのか。その、ちょっと意外な物語をお話ししたいと思います。もし、あなたが今、アロマの勉強で「化学の壁」にぶつかっているとしたら…。この記事が、その壁を乗り越える小さなヒントになるかもしれません^^
実は、私も「化学アレルギー」でした(笑)
私のキャリアのスタートは、アロマとは全く関係のない、会社の総務でした。 8年間、「誰にでもできる仕事」を続ける中で、「このままでいいのかな?」「私だけの専門性って何だろう?」という漠然とした不安が、いつも心のどこかにありました。
「そうだ、手に職をつけよう!」
そう決意して、FPや宅建の資格を取ってみたり…。 一念発起してフランスに渡り、パティシエ(お菓子職人)を目指したこともあったんですよ!
でも、このお菓子作りが、私の「化学アレルギー」の根深さを証明することになるんです(涙)
ご存知の通り、お菓子作りは「正確な計量」が命。1グラム単位のズレも許されません。それが、私のような「大雑把な性格」の人間には、本当に苦痛で…(笑)。 結局、1年で夢を諦め、10kg増えた体重と共にもすごすごと帰国しました。
今思えば、この「きっちり、正確に」というのが求められる世界への苦手意識が、私の化学アレルギーの正体だったのかもしれません。
私の人生を変えた、フランス式アロマとの衝撃的な出会い
そんな回り道ばかりの私がアロマと出会ったのは、夫が心身のバランスを崩していたことがきっかけでした。 何か私にできることはないかと探してたどり着いたのが、アロマテラピーだったのです。
イギリス式のアロマを学び、セラピストとしてサロンで働き始めたのは2004年のこと。 お客様が「気持ちよかった」「癒された」と喜んでくださるのが嬉しくて、アロマの仕事が大好きになりました。
そんなある日、当時の勤務先で、運命の出会いを果たします。
それが、フランス式アロマ(メディカルアロマ)でした。
それまでもアロマ歴は6年。自分なりに知識も経験もあるつもりでした。でも、その精油ブレンドオイルを使った時の効果の速さと、心身へのアプローチの明確さは、私の6年間の常識を覆すほどの衝撃だったんです!
「な、なにこれ!?今まで使ってたアロマと、一体何が違うの!?」
もう、居ても立ってもいられませんでした。
私の心に「なぜ?」という、強烈な知的好奇心の火がついた瞬間でした。苦手意識なんてどこへやら、「この秘密を知りたい!」という気持ちが、すべてを上回ったのです。
「なぜ?」が「わかった!」に変わる瞬間。苦手意識を溶かした私の勉強法
その日から、私の猛勉強が始まりました。フランス式アロマの根幹にあるのは、精油の「化学」。そう、あの苦手な化学です(笑)。
案の定、最初は専門書を開いては頭を抱える日々の連続でした。でも、私には「あの感動の秘密を知りたい!」という、強力なモチベーションがありました。
そして、試行錯誤するうちに、私なりの勉強法のコツを見つけていったんです。
難しい言葉は使わない!色とイメージで捉える
カタカナの難しい成分名(モノテルペンアルコール類とか、エステル類とか…)を丸暗記しようとするから、嫌になるんですよね。
そこで私は、成分のグループを「色」で分けることにしたんです。
例えば、「リラックスが得意なグループは紫色」「お肌に優しくて元気にしてくれるグループは水色」というように、難しい言葉を、まず色とイメージで捉えるようにしたんです。
すると、今までただの文字列にしか見えなかった円グラフが、まるでカラフルなパワーバランス図のように見えてきて、「あ、この精油はリラックスの紫が多いから、寝る前に良さそうだな♪」なんて、直感的に理解できるようになったんです!
「これって何のため?」と目的を意識する
そして何より大きかったのが、「お客様のため」という明確な目的があったことです。
「このお客様の肩こりを和らげるには、どの成分が役立つのかな?」
「乾燥肌で悩んでいるあの方には、どの精油の組み合わせが良いだろう?」
目の前のお客様の顔を思い浮かべながら学ぶと、知識が「自分ごと」になるんですよね。「なるほど、この成分にはこんな働きがあるのか!じゃあ、あの人に教えてあげよう!」と、一つ一つの学びが、誰かを助けるための具体的なツールに変わっていきました。
「わかる」って、こんなに楽しいんだ!
あの学生時代には全く感じられなかった、知的な感動を、私はアロマの化学から教えてもらったのです。
化学はアロマ愛を深める最高のスパイス!自信がもたらした嬉しい変化
化学という「根拠」を手に入れたことで、私のアロマセラピストとしての仕事は、劇的に変わりました。
一番の変化は、お客様への説明に、圧倒的な自信が持てるようになったことです。
以前は「ラベンダーはリラックスできますよ〜」と、感覚的な説明しかできませんでした。でも化学を学んでからは、「ラベンダーには鎮静作用のある『酢酸リナリル』という成分がたくさん含まれているので、高ぶった神経を落ち着けてくれるんですよ^^」と、プロとして、根拠を持ってお伝えできるようになったんです。
すると、お客様の反応も変わりました。「へぇ、そうなんだ!」「だから気持ちいいのね!」と、より深く納得し、信頼してくださるように。おかげで、自然とリピーターの方が増えていきました。
この「わかることで自信がつく」「自信を持って伝えると、お客様にもっと喜んでもらえる」という感動的な体験が、私の宝物になりました。そして、「この楽しさを、昔の私のように悩んでいる人にこそ伝えたい!」という想いが、書籍『すぐ使えるアロマの化学』の執筆や、「アロマの化学徹底講座」という形で実を結ぶことになったのです。
あなたの「苦手」も「楽しい」に変わるかもしれません
ここまで、私の長い道のりにお付き合いいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが今、「化学が苦手で、お客様への説明に自信が持てない…」「せっかく資格を取ったのに、宝の持ち腐れになっている…」と悩んでいるとしたら。
その気持ち、痛いほどわかります。だって、私もそうだったから。
でも、どうか忘れないでください。
その「苦手」という気持ちは、「知りたい」という好奇心の裏返しなのかもしれません。そして、アロマの化学は、決してあなたを怖がらせるものではなく、あなたの大好きなアロマへの信頼と愛情を、もっともっと深めてくれる最高のスパイスなんです。
もし、あなたも「化学アレルギー」を克服して、アロマをもっと深く、もっと楽しく、自信を持って語れるようになりたいと思ったら…。
まずは、その楽しさの入り口を、少しだけのぞいてみませんか?
いきなり分厚い本を読む必要はありません(笑)。
私が開催している「アロマの化学 特別ミニ講座&本講座説明会」では、この記事でお話ししたような「色でわかるアロマ化学」の楽しさを、気軽に体験していただけます。
「へぇ、化学って意外と面白いかも!」
そう感じていただけたら、私にとって、それ以上に嬉しいことはありません。
あなたの「苦手」が「楽しい!」に変わる、その第一歩を、一緒に踏み出せる日を楽しみにしていますね^^
→ 「アロマの化学」の楽しさを体験してみる(講座詳細はこちら)
アロマについてもっと深めたい方はこちらの講座へどうぞ!
【オンライン・全5回】 精油の成分に 特化して深めたい方は、 植物の処方箋講座(初級講座) |
![]() |
【オンライン+スクーリング1回】 フランス式アロマをしっかりと深めたい方は、 ナードアロマ協会認定アロマアドバイザー資格取得講座 |
![]() |