【開催報告】アロマ臨床実践発表会レポート
1. 開催概要と目的
2025年6月6日、Zoomにて「アロマ臨床実践発表会」を開催しました。
事前予約で定員100名が満席となり、アロマを学ぶ方々、医療福祉関係者、日常にアロマを取り入れている方など、幅広くアロマに関心がある方々にご参加いただきました。
この発表会の目的は、実際に現場でアロマを活用している方々の声を届け、「香り」が生活やケアの現場にどのように役立っているのかを共有すること。
実践者のリアルな経験が、聞き手の学びや勇気につながる場を目指しました。
2. 発表内容と登壇者紹介
発表順にも意図がありました。
「セルフケア」から始まり、「家族・友人」、「職場」、「介護施設」、そして「訪問看護」へ。身近な関係から、社会の現場へと広がる流れで構成しています。
① 「香りが導いた、私らしい生き方への第一歩」
田中みどりさん（アロマセラピスト、ベビマ講師）
自分自身へのセルフケアからスタートしたアロマ。香りが自分と向き合うきっかけとなり、前向きな生き方の変化をもたらした15年以上の振り返りと体験を共有してもらいました。
② 「乳がん手術経験者へのケア実践報告」
吉田るみさん（アロマインストラクター、ナードアロマ協会認定校Atlie Awel主催）
術後の友人に向けたアロマケア。むくみの変化、また、時期によって悩みの変化が変わり、眠りや不安に対して。ハンドマッサージの体験報告。使用精油の具体的に報告してくださいました。
③職場のストレスケア～対話と香りのモニター実践からみえたこと～」
小山路幸恵さん（看護師、アロマインストラクター）
老人介護施設で働く職員のストレス軽減を目的に、香りを用いたモニターケアを実施。
職員の反応や、使用した精油の組み合わせ、香りと対話による効果に注目した実践の報告
④「小規模多機能型居宅介護施設でのアロマフットケア実践」
小林裕美さん（日本臨床アロマセラピー学会認定看護師）
小規模介護施設全体の取り組みと多様な症例を発表。
高齢者へのフットケアを通して、香りがもたらすリラックスや会話の促進効果を紹介。記録の丁寧さと、対象者の反応が印象的な事例
⑤「香りがつなぐ希望の一歩～アロマと共に立ちあがった日～」
青木典子さん（看護師、ケアマネージャー、アロマセラピスト）
病気によって意欲を失っていた訪問介護の利用者さまが、アロマとハンドケアをきっかけに再び立ち上がる希望を見出した感動的なエピソード。
3. 参加者の声（感想・気づき）
❝ 香りや作用だけでなく、それを提供する方との信頼関係の大切さを強く感じました ❞
❝ アロマの香りが、高齢者の記憶を一瞬で呼び覚ます力があるという話が印象的でした ❞
❝ アロマフットケアの記録がとても丁寧で、情熱と配慮のあるケアに感動しました ❞
❝ 様々な現場での実践が紹介され、アロマの可能性と多様性を感じました。とても励まされました ❞
4. 発表者の声（振り返り・次への意欲）
「自分では気づけなかったことを仲間がフィードバックしてくれて、チーム力のすごさを感じました」
「医療・介護の現場での導入の参考になるよう、今後も活動を発信していきたい」
「振り返ることで、自分の活動に自信が持てました。発表して本当に良かったです」
「発表は勇気がいるけれど、形にすることで次につながる。もっと多くの方に経験してほしい」
5. 主催者まとめと次回ご案内
アロマは“癒し”にとどまらず、**信頼関係の中でこそ最大限の力を発揮する**ことが、今回の発表からも明らかになりました。
実践者一人ひとりのことばに、知識以上の“リアルな学び”があります。
AromaTime21年目の記念として発表会を行いましたが、好評や次回への期待の声を沢山いただきました！今後もこうした発表会を継続し、アロマの可能性をさらに深めていきたいと思っています。次回開催は一年後を予定しております。
また、本発表会のように、実際にアロマを現場で活かしていく力を学ぶ場として、
川口が主宰する「ナードレベルアップ講座」では、アロマの知識と臨床での実践方法を体系的に学べるプログラムをご提供しています。
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アロマについてもっと深めたい方はこちらの講座へどうぞ！
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