メディカルアロマの資格取得 ナードアロマテラピー協会認定校 東京八王子

フランキンセンスの魅力とその科学的効果~CO2抽出法がもたらす「真の香り」~

 
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アロマ歴23年、家族の体調不良の一助にと始めたアロマテラピー。植物とタッチングの力に魅了され、事務職から一転して都内アロマサロン勤務、イギリス系最大手協会認定スクールにてアロマ講師を経て、2005年4月AromaTimeオープン。3年後には、雑誌でAromaTimeを5ページ特集。セルフケアの指導に定評があり、フランス式アロマの代表であるナードアロマテラピー協会認定校として、2009年よりスタート。初心者からプロのアロマセラピスト育成までを、一人一人に合わせた個別指導に定評あり。
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フランキンセンスの魅力とその科学的効果~CO2抽出法がもたらす「真の香り」~

こんにちは、AromaTime 川口三枝子です。
今日は、先日訪れた場所での「フランキンセンス」との運命的な再会を通じて、その奥深い魅力と、最新の CO2抽出法 による科学的効果についてお話しします。
アロマテラピーを長く学んでいる方でも、意外と知られていない「抽出法による成分の違い」や「痛みのメカニズム」についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

9年ぶりの再会と、樹皮が語る物語

先日、岐阜県にある「内藤記念くすり博物館」を訪れました

そこで私は、温室にあるフランキンセンス(乳香)の木と、実に9年ぶりの再会を果たしました。

フランキンセンス

9年前は手前の植木鉢くらいの大きさで、まだひょろひょろとして頼りなかったその木が、
今では私の背丈をはるかに超え、立派な大木に成長していました!

特に感動したのは、その 樹皮 の様子です。

この樹皮が自然にめくれ上がり、そこから滲み出る樹脂
これこそが精油の元となる「涙(tears)」と呼ばれる樹脂です。
植物が自らの傷を癒やすために出すこの樹脂が、私たち人間に深い癒やしを与えてくれるのだと、改めて植物の生命力に畏敬の念を抱きました。

なぜCO2抽出法なのか?水蒸気蒸留法との決定的違い

さて、今回注目したいのは、このフランキンセンスから香りを採り出す CO2抽出法(超臨界二酸化炭素抽出法) についてです。
一般的にアロマテラピーで使われる精油の多くは「水蒸気蒸留法」で抽出されますが、CO2抽出法には、水蒸気蒸留法では得られない大きなメリットがあります。

1. 熱変性がなく、植物本来の香りを再現

水蒸気蒸留法は100℃以上の熱がかかるため、熱に弱い成分が変化(熱変性)したり、香りのニュアンスが変わってしまうことがあります。
一方、CO2抽出法は常温に近い低温(30〜40℃程度)で抽出を行います。そのため、 熱による成分の変質がほとんど起こりません 。まるで植物の前に立って深呼吸した時のような、フレッシュで奥深い、植物本来の香りを忠実に再現できるのです。

2. 分子量の大きい成分まで抽出可能

ここが非常に重要なポイントです。水蒸気蒸留法では、分子量の小さい揮発性成分しか抽出できません。
しかし、CO2抽出法では、蒸留では取り出せない 分子量の大きな成分(ジテルペンやトリテルペンなど) も一緒に抽出することができます。
これにより、より薬理作用の高い、濃厚なエキスを得ることが可能になります。

科学で紐解く「ボスウェリア酸」の痛みへのアプローチ

CO2抽出法によって得られるフランキンセンスには、
通常のアロマオイル(精油)には含まれない ボスウェリア酸 という成分が含まれることがあります。

このボスウェリア酸は、近年医学界でも注目されている成分です。

痛み受容体「TRPV1」への作用

私たちの体には、痛みや熱を感じ取るセンサーである TRPV1という受容体が存在します。
ボスウェリア酸は、このTRPV1などに働きかけ、過敏になったセンサーを鎮めることで、 痛みの伝達を抑制する 可能性が示唆されています。

強力な抗炎症作用

また、ボスウェリア酸は炎症を引き起こす酵素(5-LOXなど)の働きを阻害することで、強力な 抗炎症作用 を発揮します。
つまり、CO2抽出法のフランキンセンスは、単に「良い香り」なだけではなく、 「痛み」や「炎症」に対して、科学的な裏付けのあるアプローチが期待できる のです。

これが、私がこの香りを「植物の処方箋」としておすすめする理由です。

心を整える深呼吸ワークの実践

このCO2抽出法のフランキンセンスを使って、実際に深呼吸ワークを行ってみました。
香りを吸い込んだ瞬間、熱変性のないクリアな香りが鼻腔を通り抜け、脳の奥深くにある大脳辺縁系へとダイレクトに届きます。

従来の精油よりも香りに「厚み」と「優しさ」があり、呼吸が自然と深くなるのを感じました。
ストレスで浅くなっていた呼吸が、腹の底まで落ちていく感覚。
副交感神経が優位になり、張り詰めていた神経がほどけていくような、呼吸が深くなる香り

まとめ:本物の香りを体験してください

植物の命そのものを閉じ込めたCO2抽出法のフランキンセンス。

・熱変性のない、植物そのものの香り
・ボスウェリア酸による、痛みと炎症への科学的アプローチ

この2つが揃うことで、心と体の両面に深い癒やしをもたらしてくれます。
ぜひ皆さんも、この「本物の香り」を体験し、深呼吸で自分を整える時間を持ってみてくださいね^^

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