日本最古の香料園での芳樟(ホーウッド)精油の蒸留体験はダイナミックでした!
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アロマ歴23年、家族の体調不良の一助にと始めたアロマテラピー。植物とタッチングの力に魅了され、事務職から一転して都内アロマサロン勤務、イギリス系最大手協会認定スクールにてアロマ講師を経て、2005年4月AromaTimeオープン。3年後には、雑誌でAromaTimeを5ページ特集。セルフケアの指導に定評があり、フランス式アロマの代表であるナードアロマテラピー協会認定校として、2009年よりスタート。初心者からプロのアロマセラピスト育成までを、一人一人に合わせた個別指導に定評あり。
日本で最も歴史ある香料園、鹿児島指宿市にある開聞山麓香料園での芳樟精油蒸留体験をご紹介します!
80年以上続く日本最古の香料園の魅力と、天然香料の蒸留の世界への旅を始めましょう!
AromaTime川口三枝子
開聞山麓香料園の歴史
昭和16年に開業した開聞山麓香料園は、国産天然香料の生産を目的として設立されました。
豊かな自然に囲まれたこの地は、ハーブ農場としても理想的です。昭和40年代には、年間3トンから6 トンの精油を世界に輸出していて!日本の香料産業の中心でした。しかし、合成香料の台頭により次第に衰退しました。
しかし、ここ最近10年の間に天然香料への関心が再び高まり、新たな活動を開始しているとのことです!
芳樟精油の蒸留を体験しました!
この開聞山麓香料園には、芳樟が1万本も育っています!
蒸留前の下準備
先ずはみんなで蒸留する前準備!
芳樟の大きな枝から、葉と細い枝のみにしていきました。
なんと、100kgの量がありました!
細かい枝と葉のみになった芳樟を、敷地内の蒸留所へ運びます。
芳樟が100㎏、トラックに積まれてました。
こんなに大胆に伐採されても、2-3年で精油の蒸留ができる状態になると伺い、さらにビックリ!
いよいよ、蒸留開始です!
今回は、この芳樟が合計300kgほど投入されました!
蓋からはみ出ないように、最後は足で、踏んでました^^
蒸留後の様子がダイナミックでした!
90分ほど蒸留して、最後に、蒸留した芳樟の取り出しが迫力でした!!
私自身も、自宅で蒸留しますし、他の場所での蒸留体験も数十回体験してきましたが、
ここまでダイナミックなのは、初めての体験でした!
立ち上る蒸気も、芳樟の良い香りが立ち込めて、ダイナミックさに圧巻され、ただ眺めるばかりでした!
蒸留した芳樟精油
こちらの写真は、今回、実際に蒸留体験で抽出された芳樟精油です。
左から右にかけて色の変化が分かりますよね♪
これは蒸留中に抽出される成分が時間とともに異なるため、色も変わっているのでわかりやすいですね!
最終的には、これらの精油が一つに混ぜ合わされ、販売用の精油瓶に詰められます。
感想
こちらのブログ記事でも、植物学の専門家から伺って、「クスノキと芳樟(ホーウッド)の違い」を紹介しました。
今回は、実際の生産者の方から
「芳樟(の苗)を買っても、クスノキが混じってしまうこともあるので、成長して、葉の香りを見ないと実際は分からない!」というお話をお伺いできたのも、現場の声が伺えて、やはりプロでも分からないのだなぁと思ったり、楽しい発見ばかりでした❣
80年以上の日本の歴史的な背景を伺うことと、天然香料と合成香料の違いも感じました!
天然香料と合成香料の比較
合成香料は安定した香りと低コストで知られていますが、天然香料の香りはその不安定性と手間がかかる点が特徴です。蒸留を体験すると、それが良く実感できますね♪
蒸留体験や、育てている生産者さんのお話を実際に伺うことで、天然香料の価値と、生産していく生み出すための労力をほんの少しですが、体感できる本当に良い経験でした✨
アロマ仲間との植物を訪ねる旅行は、やり続けたいライフワークです✨
前日は、本場の鹿児島で白熊も食べられ、初鹿児島を満喫しました!!
実はこの場所は公共機関では参加しにくい場所なので、10年くらい前から行きたい場所リストにいれていました。
でも免許自体もない私には、すごくハードルが高かったのですよ💦
今回、実現できたのは、鹿児島のくるみさんのおかげです!感謝です✨
生徒さんとしお会いしたのに、”鹿児島といえば開門山麓香料園ですよね!”と最初からこの話で盛り上がっており、その3か月後には、実際に鹿児島まで行ってました!
車の運転だけでなく、手作りおやつなど盛り盛りのおもてなしのプロ鹿児島のくるみさん、他県からJさんともご一緒できて、本当に楽しい時間でした💕
鹿児島旅行について、YOUTUBEライブでもお話しました♪