精油になる樹木たち(マニアックなお話)
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アロマ歴20年、家族の体調不良の一助にと始めたアロマテラピー。植物とタッチングの力に魅了され、事務職から一転して都内アロマサロン勤務、イギリス系最大手協会認定スクールにてアロマ講師を経て、2005年4月AromaTimeオープン。3年後には、雑誌でAromaTimeを5ページ特集。セルフケアの指導に定評があり、フランス式アロマの代表であるナードアロマテラピー協会認定校として、2009年よりスタート。開校10年目の2019年に、セラピスト卒業生の活躍の場として、学生サロンをオープン。初心者からプロのアロマセラピスト育成までを、一人一人に合わせた個別指導に定評あり。
精油になる植物は、もちろん香りがあるものです。
ラベンダーに代表されるような、シソ科の植物がとても多いですね。
植物の科名で見ていくと、樹木から採れる植物は本当に少ないんです。
(1)針葉樹と広葉樹の違い
樹木は、針葉樹と広葉樹に分類することができますね。
・針葉樹では、ヒノキ科やマツ科の植物(葉が針のように細い)
広葉樹では、ミカン科やクスノキ科の植物などがメインです(下記の写真は、クスノキ科のシナモンです。葉がもっと広いですね^^)
(2)植物の進化、針葉樹から広葉樹へ
地球の歴史では、針葉樹といわれる裸子植物の方が、被子植物である広葉樹よりも早く生まれています。
地球の歴史は46億年ありますので、壮大で長すぎ!イマイチ分かりにくいんですよね><;;
これ以降は、地球カレンダーで表現していきますね^^
地球カレンダーは、地球誕生を1月1日で現在を12月31日と一年で表したものです
地球カレンダーの2月には生命が誕生します。
そして、ゴールデンウィークの頃、5月初めに光合成をする生物が誕生し、酸素が地上に増えていきます。
9月末には酸素濃度が今と同じくらいになりオゾン層ができます。今まで海の中にいたものが、地上にも上がってきます。
この頃は植物の世界は、シダ類が全盛期です。
12月16日に恐竜が生まれます。この頃は巨大シダ類の森林がありました。
この頃はシダ植物と針葉樹のような裸子植物が半分ずつくらい。
12月26日には巨大隕石がぶつかって、地球の環境が大きく変わったことにより、恐竜が絶滅します。
さらに、裸子植物から急激に被子植物に変わります。
裸子植物である針葉樹は、風媒花がメインです。
針葉樹は寒さに強くて、針のような細長い形ですね。一番違うのは、構造です。構造は、単純で、ほとんど仮導管でできています。
松ヤニのような樹脂で、傷を治したりしますが、これが精油になりますね。そのため精油が採れる場所は、木部や針葉などです。
下記の写真のように、針葉樹のお花は、地味で目立つ必要はありません。お花から採れる精油はほぼないかな~。
これ以降は、被子植物が全盛になります。現在は、種類で比較すると、針葉樹1:広葉樹400と圧倒的に広葉樹が多いです。
被子植物は、乾燥が強い性質で、さらに虫媒花になります。葉は広く、作りは針葉樹よりも複雑になり、根から水分を運ぶ「道管」、体を支える「木繊維」と、細胞ごとに細かく仕事があります。
虫や鳥と交流して、受粉を手伝ってもらうために、目立つ派手なお花になりました。
交流の手段として、香りを使ったりします。これが精油にもなりますね^^
(3)成分の違い
こう考えていくと、樹木から採れる精油は、成分が違ってきます。
針葉樹から採れる精油は、モノテルペン炭化水素類が多いですね。この成分は他のものよりもシンプルな構造です。
進化の早い時期に多い針葉樹は、シンプルな構造のモノテルペン炭化水素類の成分が多く含みます。
そして、進化していくにつれ、広葉樹から採れるものは、もっと複雑な成分になっていきます。
めちゃマニアックなお話になりましたね^^;;
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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アロマ歴20年、家族の体調不良の一助にと始めたアロマテラピー。植物とタッチングの力に魅了され、事務職から一転して都内アロマサロン勤務、イギリス系最大手協会認定スクールにてアロマ講師を経て、2005年4月AromaTimeオープン。3年後には、雑誌でAromaTimeを5ページ特集。セルフケアの指導に定評があり、フランス式アロマの代表であるナードアロマテラピー協会認定校として、2009年よりスタート。開校10年目の2019年に、セラピスト卒業生の活躍の場として、学生サロンをオープン。初心者からプロのアロマセラピスト育成までを、一人一人に合わせた個別指導に定評あり。