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メディカルアロマの資格取得 ナードアロマテラピー協会認定校 東京八王子

フランスのグラース観光スポットBest3(アロマ好きさんにお勧めな南フランス旅行)

 
アロマ好きにお勧め香水の街グラース観光

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アロマ歴20年、家族の体調不良の一助にと始めたアロマテラピー。植物とタッチングの力に魅了され、事務職から一転して都内アロマサロン勤務、イギリス系最大手協会認定スクールにてアロマ講師を経て、2005年4月AromaTimeオープン。3年後には、雑誌でAromaTimeを5ページ特集。セルフケアの指導に定評があり、フランス式アロマの代表であるナードアロマテラピー協会認定校として、2009年よりスタート。開校10年目の2019年に、セラピスト卒業生の活躍の場として、学生サロンをオープン。初心者からプロのアロマセラピスト育成までを、一人一人に合わせた個別指導に定評あり。
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アロマや香水好きな方にとっての、フランスといえば?
南フランスの、グラースやプロヴァンスです。香りの原料となる植物を育て香水を作っている土地であるグラースについてご紹介します

香水の街「グラース」について

南フランス、グラースは香水の街として知られています。香水といえばフランスですね。
パリは香水のメゾン(お店)がたくさんあることと比べると、グラースは香水の原料を栽培する土地として有名です。香水の街にふさわしく、今でもこのグラースにて、フランスの2/3の香水が生産されています。

グラースの歴史

イタリアの影響が色濃いグラースは、皮なめし業が産業としていました。動物性の革手袋の匂い消しのために香料として香水技術が発達しました。
映画「パフューム」の舞台である18世紀のグラースが舞台で、この様子がよく分かります
(フランスへ行く飛行機の中で、予めダウンロードしておいたこの映画を久しぶりに見直しました^^)

グラースで育つ芳香植物は、特にローズ・ジャスミン、チュベロ-ズなどが有名です。
現代は、もっと人件費の安い国インドやモロッコなどに生産の中心が移りましたが、今でも老舗のゲランやシャネルなどの香水は、グラース産のローズやジャスミンが使われています。

また、グラースには調香師養成学校もあり、日本の調香師さんは必ずグラースで研修を受けると以前に香料会社にいた先生から聞いたことを思い出しました。

1889年にコティから発売されたJickyは合成香料が使われるようになった最初の香水です。1921年に発売されたシャネル№5も合成香料がふんだんに使われ、新しいモード、新しい香りとして受け入れられた有名な香水ですね!このころから合成香料が使われるようになり、現代の香水の主成分は合成香料になっています。
(合成香料が90%とともいわれていますので)天然の香料をほぼ使われていません。

アロマで使う精油のほうが天然成分100%から作られているので、アロマ好きさんには昔の香水のほうが馴染みのある世界なのではないでしょうか?

車で町に入ると、最初に目についたのが、アランビック(蒸留器)のオブジェを発見!
さすがですね~^^

この街の香水店以外に様々なお店で、大型からおもちゃの小型まで様々な蒸留器が飾ってありました。

コレ、何かわかりますか?(動画、2秒)
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グラースの街のあちこちで、この光景が見られました。実は香水を噴霧しているのです!
ローズ祭り中なので特別に行っていたのかと思ったのですが、いつも行っているそうですよ。びっくり。

ミニSL
ミニSL風の観光バスも走っていました。

 

マカロン
街のお菓子屋さんでも、ローズのマカロンを販売してました。

グラース郊外の街並みは映画パフュームの舞台のまま

下の写真は、宿泊先からの眺めです

映画「パフューム」の舞台である18世紀のグラースとあまり変わらない街並みに見えました。

アロマ好きさんにお勧めするグラースのベスト3

フランス国立の国際香水博物館(MIP)のみどころをご紹介

1989年にオープン、グラースの旧市街地にあります。
3500㎡の大きな敷地には、17世紀の城壁や古い貴族の私邸もあり、香りに関する歴史、蒸留方法や様々な芳香植物もお庭で見ることができます。
国際香水博物館
ミニスカートが素敵なマダムに、国際香水博物館をぐるりと一周、案内していただきました。

香りの風刺画

香り
この風刺画は有名らしく、ポスターや銅像、あちこちで見かけました(パリの香水博物館でもみました)
コチラの絵は、鎧ではなく、香水・ハーブウォーター・ポマード・石けん・手袋など香りに関する様々なものを身にまとっています。

 

香りのオルガン

香りのオルガン
調和(=アコード)という言葉が、香りを作る上でとても大切です。有名な調香師ジャン・カルルは音楽家だったので、こんなオルガンが作られたのですね(→ナードアロマ協会のアドバイザーテキストの調香でも紹介されていましたね!)

マリーアントワネットのピクニック・セット

→3万点の展示の一番の貴重な品とのことでした!香水やティーセット、飲み物を温めるものまでセットになっていました。

香水キット
マリーアントワネットの肖像画。香り好きは有名ですね!
グラースではローズ・ケンティフォリアが有名ですが、手に持っているのもこのバラです。
ケンティファリア種は、ローズ・ド・メイ(5月のバラ)ともいわれています。
マリーアントワネット

フランス王ルイ15世(マリーアントワネットの義父)の身だしなみセット

18世紀初めのルイ15世の王宮は「芳香宮」といわれるほど、香りを好みました。毎日違う香り楽しむために、ブレンドする香りのキット。周りの女性が毎日ブレンドを変えて作っていました。精油ボックスの香水版ですね
調香キット

さまざまな蒸留器が展示され、蒸留の歴史が体感できます

古い蒸留器(水蒸気蒸留法で精油をとります。精油の多くはこちらの方法でとります)

古い蒸留器

アンフルラージュ(冷浸法)の道具も展示されていました

精油をとるための上記とは違う方法です。
アンフルラージュ

写真にある木枠にはめられたガラスの板を使います。このガラス板に動物の油脂を一面に塗ります。その上に一輪ずつお花を載せていき、油脂に香りを移す方法です。

映画「パフューム」では、花が眠るようにそっと置いていくのよ、と指導されていたのが印象的でした^^
写真のようにみんなで並んで座り、作業している場面もありました。精油の蒸留の様子、アンフルラージュ(冷浸法)の様子が分かるので、この映画はアロマ好きさんには必見です!

また、こちらの動画(リンク)では、1920年代の昔のグラースの様子、”バラの収穫から蒸留まで”をみることができますよ^^(動画、35分)

廊下には、香水のラベルが貼られていました。飾り方もステキですよね!

香水ラベル

香水の歴史でした。1900年から2010年まで1年に1本の代表の香水が飾られています。

香りの展示
後半は懐かしい!というものもたくさんありました。香水がその時代を表すのだな、と実感します。

この展示にご興味ある方は、日本語でも出版されています。(書籍「ル・パルファン」~時代をいろどる香りとミューズたち~)年号の下は、主な出来事があります。ちなみに、私が生まれた年の香水はシャネル№19です。グリーン調の好きな香りで嬉しい!

ニナリッチのレールデュタン

写真真ん中の香水レール・デュ・タンは1948年の一本に選ばれています(ニナ・リッチ)
AromaTimeのレッスンで、この香りを聞いてもらうと、懐かしい!と言う声がよくあがります。

日本の香道のお道具も展示されていました

香道の道具

意外と楽しかった!香りのお試しコーナー

Cafe(コーヒー)の香りなど一般的な香り以外に、マリファナやコカインの香りを体験できました!
私の好みは、マリファナの香りが意外と良い香りでした!?(←この文章だけ読むと危ないですね^^;;)

香りの展示

国際香水博物館(MIP)併設の植物園は、見どころがいっぱい!

国際香水博物館(MIP)併設の植物園(Jardan)は、お隣の市にあります。
2ヘクタール(東京ドームの約半分の大きさ)の大きい敷地には、芳香植物に沢山会えました!


のんびりできるベンチなどがあるところもステキ^^

国際香水博物館付属植物園
石壁で分かりにくいのですが、壁の反対側には、テーブルセットがあります。
この青空、大きな木陰の下で、ランチも講座も満喫しました。

バスケット籠に入ってたフラワーランチ(お花を使った料理)

ランチバスケット
一人分ずつバスケット・カゴに入っています♪

フラワーランチ
全ての中身は食べられるお花(=エディブル・フラワー)が飾ってあったり、お花やハーブの風味がつけられていました。例えば、エビのグリルはローズ風味、レモングラスの葉で串刺しにされています。飲み物も、ローズシロップ付きなど♪

日本では味わえない!庭園の中、青空の下でランチを食べました。
フランスにやって来たのだなぁと、実感&感激したランチでした^^

前田久仁子先生の講座を聴くことができました

フランスの研修でトクベツに講座を受講できました。
前田久仁子先生
イラン生まれの前田先生は、イランのローズウォーターを入れる専用容器を持参してくださいました。
この容器に入っているローズウォーターで手を洗ってもらうのがイラン流の歓迎♪ローズウォーターの素敵な歓迎をしていただきました。もちろん、お話もすごーく良かったです!

前田先生の翻訳した本は、ほぼ全てもっています。中でも今回はグラースや香水に興味がある方にはこの本をお勧めします!この植物園や博物館のことも書かれていますし、一つ一つの植物の写真もすごくキレイです^^
調香師が語る香料植物の図鑑
(画像引用、Amazon)

グラース唯一のハーブ薬局

フランスでは普通の薬局以外に、ハーブ薬局があります(ここでご紹介するのは両方兼ねているものですが、パリではそれぞれ別に存在していました)

グラースの薬局・ハーブ薬局 Pharmacie herboristerie des 4 chemins(デ・カルトシェミン)
グラースのハーブ薬局
親子代々通うクライアントさんも多く、すごく人気で店の外まで長蛇の列になることもあるそう!
すごくお忙しいとのことですが、ラボも案内していただけました。ありがとうございました。
フランシス・アジミナグロウ薬学博士
人気の秘密は、フランシス・アジミナグロウ薬学博士の処方!
西洋薬以外に、ハーブ、ホメオパシー、アロマなど色々な療法を行っていただけるとのことでした。

アジミナグロウ博士の本は、(先にご紹介した前田久仁子先生のご主人)奥様が翻訳して、日本でも随分前に発売されていましたね。本棚の奥にしまいこんで、どこかな~(汗

(画像はアマゾンからお借りしました)

ハーブがずらりと棚に並び、問診しながらハーブを調合中です。ハーブの他、チンキ、精油、ジェモセラピー、フラワーエッセンスなどが並んでいました。

 

薬局の奥にあるラボ(調剤室)を、特別に見学させていただきました。
精油やハーブウォーター、チンキの並んだ棚や、ホメオパシーを作るときにつかう機械などを見学させていただきました。
ラボ

番外編(プラスα): ローズコンフィ(バラのジャム)・調香体験(香水作り)

レストランのテーブルには、バラの花びらが飾られていました♪
ローズまつりにちなんだメニューをいただきました。ローズコンフィを入れたシャンパンが美味しかった!

グラスの下に沈んだピンクのが、Frolianのローズ・コンフィ
ローズジャム
Frolianのローズ・コンフィは有名なのですね!
Frolianの公式ホームページ

ローズ以外には、ジャスミン、ニオイスミレなども。瓶は重いので迷ったのですが、すごく気に入ったので、ローズを買ってしまいました(苦笑)
本店やニースのお店では製造過程が見学できるみたい(もちろん、グラースにもお店あり購入可能)

香水会社さんで調香体験(予約制)

今回は時間の関係で体験できなかったけど、次の機会にはやりたいこと!
防備録も兼ねてご紹介しますね^^

ガリマール社での調香体験

ガリマールの公式ホームページ(先にご紹介したハーブ薬局のご近所)
Parfumerie Galimard 住所:73 route de Cannes, 06131, Grasse
日本人スタッフも在籍して、日本語で調香体験できるようです。

フラゴナール社での調香体験

フラゴナール社の公式ホームページ
フラゴナール香水博物館 住所:14 rue Jean Ossola | Hôtel de Villeneuve, 06130, Grasse
フラゴナールは1782年創業の老舗メゾン。フラゴナール香水博物館では様々な香水の展示。パリにも美術館あり。また、旧市街地には、香水以外にもお洋服などのお店が沢山あり!香水のパッケージも可愛いいですが、お洋服やバッグもあり素敵でした。香水のお店には、古い蒸留器が飾られていましたよ。

蒸留器

まとめ:おすすめスポットの詳細情報

国際香水博物館について

国際香水博物館

国際香水博物館の公式ホームページ
住所:2 boulevard du Jeu de Ballon,06130 Grasse

植物園(国立香水博物付属)について


植物園(国際香水博物館)公式ホームページ
住所:979, chemin des Gourettes,06370 Mouans-Sartoux(グラースの隣になります))

グラース唯一のハーブ薬局(デ・カルトシェミン)について

ハーブ薬局

住所:Rond point des 4 chemins, 4 Bd. Emmanuel ROUQUIER, 06130 Grasse

最後に:グラースを訪ねた感想

アロマや香水の歴史を体験するには、改めて、グラースだと思いました。グラースの歴史をたどることで、香水や精油の歴史に触れることができました。

次回はグラースに一泊し、調香も体験したいな!

みぃちゃん

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