ラベンダー精油の成分と安全・効果的な使い方(アングスティフォリア、スピカ、ラヴァンジン、ストエカス)を専門家がご紹介!
アロマといえば、ラベンダーといわれる代表選手!
ラベンダー精油は、「万能精油」ともよばれ、安全なイメージが高いですよね。
ラベンダーだから安全だよね!と思っていませんか?
実は、ラベンダーの種類によっては、妊娠中、子供に使っちゃいけない種類があったりするのです。
AromaTime川口三枝子
どうやったら、安全な使い方、効果的な使い方が分かるのでしょうか?
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その精油の中にどんな成分が含まれているのかを知り、その成分がどんな作用をするのかを知ることで分かります。
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ラベンダー精油の成分と住む環境
このラベンダーが住む環境(標高差)と各精油の成分の関連を、先ず、図でご紹介します。
というのも、精油の中に含まれる香り成分(精油成分)は、ラベンダー自身が、咲いている場所で生きていくために必要なモノだから密接に関係しています。
ここから一つずつをみていきましょう
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④ラベンダー・ストエカス精油(Landula stoechas)
平地に住んでいるラベンダーです。一般的にはフレンチラベンダーといわれています。
写真を見ると違いが分かりやすい
①-③はイングリッシュ系で、こちらはフレンチ系です。
④ラベンダー・ストエカスの成分とお勧めな使い方
赤色が一番多いですね。この赤色はケトン類という成分です。ケトン成分が多く含まれると、妊娠中、授乳中、乳幼児、子供、てんかん患者、神経系の弱い方が使えません。
ラベンダーは安全と思って、こちらのラベンダーを使うのは危険です!健康な大人限定になりますが、ケトン類の効能を上手に使いましょう^^
実は、魅力的な効能もあるですよ!それは、脂肪を落としやすく[/keikou]します。私の経験ですが、お腹に塗ってから運動したり、お腹マッサージをしたら、1か月で-5㎝の実績がありますよ(笑
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植物自身は、アレロパシーと呼ばれる成分として作り出す香りです。
平地なので、①のような山の頂上よりも色々な生き物が暮らしています。様々な虫が寄ってくる可能性が高いです。そのため、虫が嫌がる香りとしてつくられます。受粉を手伝ってくれる虫には来てほしいけど、自分の葉を食べたり、害を与えるような虫には来てほしくないですよね。
同様に、私たち人間に使うとき、健康な大人は使っても良いけれど、幼い子などは使えないなど、使う人を選ぶ成分です。
①ラベンダー・アングスティフォリア精油(Lavandula angstifolia)
真正ラベンダーとか、イングリッシュラベンダーといわれるもの。皆さんがアロマテラピーで「ラベンダー」といって思い浮かべるものがこちらです。学名の「Lavender」は、「Lavare=洗う」という意味のラテン語に由来します。また、「Livere=青色」も花の色から関係があるとも。学名Lavandula angstifolia以外に、Lavendula officinalis又は Lavandula veraも同じです。
この写真は数年前に訪れた河口湖(山梨県)のラベンダー祭りの写真です。
山の頂上に住んでいるように、標高1000m以上高地の涼しい場所で元気に育ちます。
高山植物ともいえるような繊細さんで、私が住んでいる八王子の我が家では残念ながら、あまり元気に育ちません(泣
AromaTime川口三枝子
①ラベンダー・アングスティフォリアの成分とお勧めな使い方
円グラフを比較すると、一番紫色が多いですね!紫色はエステル類です。
エステル類は、リラックス効果が高いので、イライラや怒った時などに精神の興奮を鎮めるのに役立ちます。
ラベンダーのイメージ通りですね
AromaTime川口三枝子
③ラベンダースピカ精油(Landula spica)
こちらも古くからある種類です。ラベンダーの花言葉に「疑惑」というものがあります。
これは”ラベンダーの香りを好む蛇が生息しているので、注意が必要”という意味です。毒蛇の毒消しという効能があるのが、このラベンダースピカです。アスピック蛇にちなんだ名前aspic→spicaです。
ラベンダースピカの成分とお勧めな使い方
①と違って紫色のエステル類は無いので、リラックスは期待できません その代わりに、黄緑色の部分は酸化物の1,8シネオールという成分がユーカリに多く含まれるものです。また、①-③まで共通してある水色の成分はモノテルペンアルコール類です。モノテルペンアルコール類は、皮膚に優しく抗菌力や免疫力アップに役立ちます。これらが含まれている、ラベンダー・スピカは、風邪などの感染症対策にお勧めです。
また、aspic oil(アスピック・オイル)とも呼ばれます。アスピック蛇にちなんだ名前で、毒蛇に刺された中和に使われた伝統的な薬草です。標高800mと、①⓶よりも少し低い場所で育ちます。蛇の毒消しの話に関連して、虫刺されに非常に効果があります。 ラベンダー・アングスティフォリアよりも、非常に効果を実感しています^^ AromaTime川口三枝子
②ラヴァンジン精油(Lavandin)
①アングスティフォリア×③スピカの交配種。「×」は交配種の意味です。
Lavandula × intermedia”Abrialis” ラベンダー・アブリアリス
Lavandula × intermedia”Grosso”ラベンダー・グロッソ
Lavandula × intermedia”Reydovan”ラベンダー・レイドバン
Lavandula × intermedia”super”ラベンダー・スーパー
スピカのように大型で、花穂も長い(花が沢山ついている)ので、精油がたくさん撮れます。
そのため、私が使っているプラナロム社でいうと、小ぶりで、花穂が短いラベンダー・アングスティフォリアよりも、1000円くらい値段が安く、アングスティフォリア同様に使いやすい精油の一つです。
ラベンダーアングスティフォリアよりもお花の甘さが少なく、少しスッキリした香りなのでこちらの方が好きという方も^^
我が家にもあるラベンダー・グロッソは、農夫のグロッソさんの名前が由来。Grossoさんが1972年ごろに大きく育ったラベンダーを挿し木で増やしていき、広まったもの。
実は世界中のグロッソは、このグロッソさんの挿し木をどんどん増やし栽培したもの。元は1つで、全てクローンなのです。
AromaTime川口三枝子
ラヴァンジンの成分とお勧めな使い方
ラヴァンジンに共通して、①ラベンダー・アングスティフォリアにごく近い使い方が可能です。禁忌にはならないくらいの少量のケトン類(赤色)が含まれます。ケトン類は、寄生虫を寄せ付けない香りでもあり、傷を修復する効果もありますので、①アングスティフォリア種よりも、少し傷を修復する力が強いのが分かりますね!
まとめ
色々なお花の香りがあるのは、生きる環境によって育つ植物が変わり、生きるサポートになる香りを植物自身が作るのです。ラベンダー自身が、この場所で生きていくために必要なモノが、精油の香り成分です。
AromaTime川口三枝子
精油の成分が植物ではどんなことを表しているか理解すると、精油の成分名が頭に残らなくても、自分が実際に使うイメージがしやすく、理解の手がかりにもなります。
こう考えると、精油の成分は単なる化学記号ではないですね!
私たちの目的に合わせて、この精油成分を選べるようにしましょう^^
精油の成分をもっと詳しく知りたい方は
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主要成分がすべて紹介しましたので、全体像も分かりやすくなりますよ^^
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