精油の名前の前に、ブラックスプルースの森を思い浮かべてみる
精油の名前の前に、ブラックスプルースの森を思い浮かべてみる。

ブラックスプルースと聞いて、すぐに木の姿が浮かびますか?
ラベンダーなら紫の花。
オレンジなら、丸い実や明るい果皮。
でも、ブラックスプルースは、名前だけでは少し遠く感じる植物かもしれません。
だからこそ、精油の瓶を見る前に、少しだけ想像してみたいのです。
寒い森に立つ、一本の針葉樹。
今日は、その枝についている小さな葉に目を向けてみましょう。森をひとまとめに眺めていたときとは違う、一本の木の姿が見えてきます。
森に近づくと、1センチほどの小さな葉が見えてくる
ブラックスプルースの学名は、Picea mariana。その葉は、長さ8〜15mmほどの針状の葉です。
「森の木」と聞くと、まず大きな姿を想像しますよね。でも枝に目を近づけると、1センチほどの小さな葉が、枝に沿って密についています。
森全体から一本の木へ。一本の木から、枝と小さな葉へ。
そうやって見る場所を変えるだけで、聞き慣れなかった精油名に、具体的な植物の姿が重なってきます。
植物の特徴の参考:カナダ天然資源省のブラックスプルース図鑑(英語)。葉や枝の写真も見られます。
「森の香り」を、一本の木から見てみる
ブラックスプルースの香りを「森の香り」と感じたら、その森の枝や葉も思い浮かべてみてください。
小さな針状の葉が集まる枝。その枝が重なってできる木の姿。
「爽やか」「落ち着く」といった自分の印象に植物の姿が加わると、次に香りをかぐ時間も少し違って感じられるかもしれません。
「なぜ?」が生まれると、学びたくなる
植物を思い浮かべる目的は、知識を増やすことだけではありません。
むしろ大切なのは、少しだけ疑問が生まれることです。
なぜ、この木にはこんな香りがあるのでしょう。
寒い場所に立つ木の香りを、私たちはなぜ「森らしい」と感じるのでしょう。
枝や葉に香りがあることは、植物にとってどんな意味があるのでしょう。
成分名を覚える前に、植物への「なぜ?」が生まれる。
その疑問があると、アロマの化学は、急に自分の興味とつながってきます。
身近な木と見比べる楽しみもあります
針のような葉を持つブラックスプルースを見たあとは、公園や神社の木にも目を向けてみたくなりませんか。
たとえば、身近なクスノキを入口にしたラヴィンツァラの記事。こちらでは、木と精油のつながりをラベルからたどります。
ブラックスプルースが、少し近くなる
ブラックスプルースは、身近な果物や花のように、すぐ姿が浮かぶ植物ではないかもしれません。
でも、寒い森に立つ木として想像してみると、精油名だけで見ていたときより少し近くなります。
「植物ストーリーで学ぶアロマの化学入門講座」では、ブラックスプルースも、成分表だけで見るのではなく、植物の姿や育つ環境から見ていきます。
ブラックスプルースという名前を見たときに、小さな葉が集まる枝と、寒い森に立つ一本の木を思い浮かべる。その発見を、香りと成分の学びへつなげていきます。
そこから、「植物からアロマを学ぶって面白そう」と感じていただけたらうれしいです^^
小さな葉から一本の木が身近になったら、今度はラベンダーの花を入口に、植物から学ぶ面白さを試してみませんか。
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この記事のまとめ
ブラックスプルースには、8〜15mmほどの小さな針状の葉が、枝に沿って密についています。森から一本の木へ、そして葉へと目を近づけると、植物の具体的な姿が見えてきます。
精油名からではなく、植物の姿から見てみると、香りの印象が少し変わります。
「植物ストーリーで学ぶアロマの化学入門講座」は、このように植物への小さな疑問から、香りと成分への興味を育てていく講座です。
ブラックスプルースと植物ストーリー よくある質問
Q. ブラックスプルースは、どんな葉を持つ木ですか?
長さ8〜15mmほどの針状の葉が、枝に沿って密についています。木全体の姿と葉を見比べると、精油名の向こうにある植物を想像しやすくなります。
Q. なぜ精油の前に植物を見るのですか?
植物の姿や育つ場所を思い浮かべると、「この香りはどこから来たのだろう?」という疑問が生まれます。その疑問が、アロマの化学を学ぶきっかけになります。
Q. アロマの化学が苦手でも、この学び方はできますか?
はい。成分名の暗記から始めず、植物への興味から入ることで、アロマの化学を少し身近に感じやすくなります。
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<この記事を書いた人> 川口三枝子(AromaTime主宰)
NARD JAPAN認定アロマ・トレーナー/アロマセラピストトレーナー。アロマ歴28年。著書『すぐ使えるアロマの化学』はロングセラーとなり、台湾語版も発売。AromaTimeスクールチームとして、緩和ケア病棟でのアロマケアボランティアも継続しています。
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