「東南アジアの香り」とひとまとめにできない理由

タイ・ベトナム・インドネシアを植物と香りで巡る「世界のアロマ」東南アジア編

前回の記事では、AromaTime Bio Lab(アロマラボ)で行っている「世界のアロマ」という学びをご紹介しました。

今回は、その最初の旅先である東南アジアへ。

タイ、ベトナム、インドネシア。

地図で見ると近くにある3つの国です。

でも、植物や香りのことを調べながら並べてみると、

「同じ東南アジアなのに、こんなに違うんだ」

ということが見えてきました。

この記事でわかること

  • 同じ東南アジアでも、土地によって植物との付き合い方が違うこと
  • タイの暮らしとレモングラス・バジルのつながり
  • 土地から植物を見ると、精油の印象も変わってくること
タイ・ベトナム・インドネシア3か国の位置を比較する東南アジア地図

同じ東南アジアなのに、なぜ違う?

3か国とも、暑さや湿度のある地域です。

それなら、育つ植物も、香りの使われ方も似ているのでしょうか?

実際に地図を見ながら比べてみると、そう単純ではありませんでした。

土地の形も違う。

周りにある海や山も違う。

つながってきた文化も違う。

そう考えると、

「どんな植物が育ち、その植物と人がどう付き合ってきたのか」

も変わってくるのではないでしょうか。

TINO

TINO

同じ東南アジアなら、香りも似ているのかと思ってた!

AromaTime川口三枝子

AromaTime川口三枝子

私も最初は、もっと似ているのかなと思っていました^^
でも並べてみると、それぞれ違うんです。そこが面白いところでした

タイを、少しだけ覗いてみる

ここでは、授業の中からタイを少しだけご紹介します。

タイを見ていて印象的だったのが、料理の中で使われるフレッシュハーブです。

タイの料理とフレッシュハーブを紹介する図

レモングラスやバジルなど、香りのある植物が日々の料理の中に登場します。

私たちはアロマテラピーを学ぶと、

「レモングラス精油」

「バジル精油」

というところから植物を見ることが多いですよね。

でも、先に

「この植物は、現地ではどんなふうに使われているの?」

と見てみると、精油の印象も少し変わってきます。

タイのレモングラスとバジルを植物と精油の両面から見る図

料理の中で使われているレモングラスやバジル。

そこから得られる精油。

同じ植物を、

「暮らしの中の植物として見ること」

と、

「精油として見ること」。

この2つをつなげて考えると、精油瓶だけを見ていたときとは違う植物の姿が見えてきます。

では、ベトナムとインドネシアは?

ここからが、さらに面白いところです。

タイからベトナムへ。

そして、さらにインドネシアへ。

地図の上で移動していくだけでも、景色は大きく変わります。

南北に長く海に面したベトナムの地形を紹介する図
火山と島々からなるインドネシアの地理を紹介する図

すると、

「同じ熱帯なのに、なぜ植物の使われ方が違うの?」

「土地が変わると、香りも変わる?」

「海や山、島という環境は植物にどう関係するの?」

と、次々に疑問が出てきます。

今回は、ここでは答えを書かないことにします^^

実際の「世界のアロマ」の授業では、3か国を並べながら、植物・土地・文化・香りをつなげて見ていきました。

精油瓶からでは見えなかったもの

精油を学ぶとき、

名前、成分、作用。

どうしてもそこから入りやすくなります。

でも、

「この植物は、どこで生きているんだろう?」

というところから見てみる。

すると、土地や暮らし、文化が少しずつつながってきます。

そして、いつも使っている精油も、

「この土地で育つ植物なんだ」

と、少し違って見えてきます。

TINO

TINO

精油から見るんじゃなくて、土地から植物を見るんだね!

AromaTime川口三枝子

AromaTime川口三枝子

そうなんです^^
そこから精油に戻ってくると、一本の精油の背景が少し広く見えてくるんですよ。

次は東南アジアを離れて、エジプトとアラビアへ。

熱帯とはまったく違う土地では、植物と香りの世界はどう変わるのでしょうか。

この記事は「世界のアロマ」シリーズの1本です。

世界のアロマ全5回を植物・土地・文化から巡る世界地図とTINO

シリーズの入口(全体像)はこちらです。
▶ 精油瓶の向こうにある世界へ|植物・土地・文化から学ぶ「世界のアロマ」

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<この記事を書いた人> 川口三枝子(AromaTime主宰)


NARD JAPAN認定アロマ・トレーナー/アロマセラピストトレーナー。アロマ歴28年。著書『すぐ使えるアロマの化学』はロングセラーとなり、台湾語版も発売。AromaTimeスクールチームとして、緩和ケア病棟でのアロマケアボランティアも継続しています。


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